パラドックス(paradox)「正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から
受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉」wikipediaより。
東野圭吾の超話題作で注目度も高い。
映画化も強く要望されている「パラドックス13」とはどんな内容なのか!?

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突如、自分たちの周りから「人間」が姿を消してしまう。
なぜこんなことが起こっているのか分からないまま、東京をさまよう。
同じく仲間を探し求め彷徨っていたひとたち13人で数々の災いを乗り越えていこうと
一致団結していくが、何度も何度もあきらめかける。
なぜ、こんなことになってしまったのか少しずつその内容が分かってくる。


登場人物

<登場人物>

・久我冬樹
所轄の刑事。
直感で動き正義感が強い。
逃走する犯人を追いかけてボンネットに飛び付き打たれそのままパラドックスの世界へ。

・久我誠哉
正義感が強いキャリア官僚。警視庁の幹部。
東大卒で頭がキレる。
いつも客観的な冷静な合理的な判断をし、みんなのリーダー的存在。

・中原明日香
活発な高校。
「ピンチのあとには大きなチャンスが待っている」とみんなを励ます。
フットサルもやっており、足腰が強い。

・山西繁雄、春子
優しい老夫婦。
太一が腹の空き過ぎでおかしくなってしまった時にも優しく励まし人生の教訓
をみなに諭す。

・白木栄美子
病気がちだった夫を1年前に亡くしその時の治療費など借金苦になっていた。
娘ミオとビルから飛び降りようとしていた時に突如パラドックスの世界へ。
勇人(赤ちゃん)の世話役として貴重な存在となる。

・ミオ
4歳の女の子。声が出せなくなってしまった。
栄美子が母親。

・進藤太一
食いしん坊の無職。フグみたいな体格。
優しいがとにかく腹が減るのが早い。
いつでも食い物のことしか考えておらず、食べるものがないと泣いてしまうほど。

・戸田正勝
大手建設会社の役員。
部下に小峰を持ち、車に乗っているときにパラドックスの世界へ。

・小峰義之
技術者でもある。戸田の部下。大手建設会社勤務。

・富田奈々美
看護師。帝都病院勤務。
医師の恋人がおり、心の支えを無くしていたところを誠哉に助けられた。
常に看病し重要な存在となる。

・勇人
赤ん坊。栄美子によってミルクやオムツお世話をしてもらう。

・河瀬
腕っぷしが強く怖いものなし。
仲間意識は強い。


あらすじ

3月13日13時13分13秒、ブラックホールの影響で「P-13」と呼ばれる現象が発生。
突然、周りの人たちが消え、「東京」を彷徨うこととなる。
経験したことのない自然災害が何度も何度も起き、残った13人を消そうとしてくる。
存在してはいけない者たちを消そうとするように。

極限状態で人間は何を考えてどんな行動を起こすのか。
ギリギリな精神状態で助け合い励まし合って、心が折れそうにハラハラするが最後まで諦めなければ元の世界に戻れるのか。
たしかな情報もないまま「その時」がくるのをひたすら待っていた。

パラドックスとはなんなのか。
なぜ彼らがこの世界を彷徨おうことになってしまったのか。


ネタバレ

冬樹は地面に倒れており、突然周りから人がいなくなったことに気づいた。
誰かいないかと必死で探しまわり、ミオと白木栄美子そして白木太一の生きた人間と会うこと
ができた。その後探し回ると喫茶店で義理兄誠哉とも遭遇。
知っているものと会うことで大きな安堵を感じられた。

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冬樹は、突如無人の車どうしが衝突していることやさっきまで乗っていたと思われる無人のバイク、亡くなってしまったと思っていた兄貴と再会など不思議に感じていた。

ネットで何かを検索しても、全く何にも更新がされていない。
コンビニや道どこに入っても誰もいない。
オカシイ。

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とにかくなんでこんなことになってしまったのか。どうすればいいのか。
混乱するなか誠哉が指揮をとりまず食糧の確保を始める。
しかしナマモノは時間が経つにつれて腐っていってしまう。
いつも当たり前に思っていたものが次々となくなっていく不安。

映画「渇き」ラストは「超ウケる!?」

疲労と精神状態が悪化する中
デパート、寿司屋、喫茶店、ホテル、体育館、総理官邸と次々と場所を
移動し生きようと踏ん張り続ける。

何度も起きる地震や洪水地盤沈下や隆起、暴風すべて起こった。
まるでこの13人が存在していてはいけない、消してしまおうという自然の力のように。
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生きる希望は常に誠哉が示してくれた。
何度も「もうダメだ。生きるのはなんのため?」という問いに
「一人では生きられない。だから一人も失いたくない!
この社会でどう生きていくべきか考えよう!」
と答え生存者全員に希望を与えていた。

それでも数々の自然災害の試練で山西妻が滑らせて意識不明になったときの「決断」
インフルエンザが蔓延したときの弱ってしまった山西夫が合併症を起こしたときの「決断」
など、死が生存者をどんどんと「諦めさせていく」

戻れる可能性がある情報が総理官邸にあった。
それはpー13現象の資料
「何もなければ時間は直線上を流れる。
時間躍進によってすっぽり抜け落ちてしまう。
この世に存在する全てのものが13秒だけ戻って人の記憶も戻る。
最大の問題は現象発生時に存在していたものが13秒後に必ず存在しているとは限らない存在しないものは時間躍進対象にはならないため13秒前と数学的に合わない矛盾パラドックスを回避する

パラドックスの世界へ来てしまった13人には共通点があった。
それは、全員が3月13日13時13分13秒からの13秒の間に亡くなっていた
ということ。
o0250013412500694044 ある人は車に轢かれ、ある人は鉄骨の下敷き、ある人はビルから飛び降り・・・

この世界から抜けられる方法として1ヶ月後に同じ現象が起こると判明した。
そのときまで何が何でも生きようと誓った。
そして、そのときはきた。
全ての音に飲み込まれ光に包まれてた。
戻った・・・。そこでは生きていた。

激アツのピン芸人「あばれる君」とは!?

パラドックスの世界で生き残ったものたちは現実を社会に戻ることができた。
それぞれ惹かれ会うように出会っていく。


まとめ

「いいか!3月13日13時13分13秒からの13秒が地球にとって運命の時間だ!」
が印象的だった。
たしかに、いきなりこの状況だけを説明されてもパニックになってしまうので隠していた政府を責めることはできない。
極限状態の中でもリーダーシップを発揮し、全員に生きる希望を与え続けた誠哉の姿は素晴らしい。
予想としては、現実社会には戻れずまた別のパラドックスへ行ってしまうと思っていたが、ハッピーエンドに近い形で終わりとてもおもしろい内容だった。

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